街中に立つ建築現場を見ますと、せっかくの現場がずぶ濡れになっている光景をよく目にします。
私どもでは、2つの理由から土台敷きのときから、「雨に濡らさない工法」による養生を行っています。
材木の「含水率」の管理
昔の材木は、時間をかけて自然乾燥させていましたが、きちんと乾燥しきっていない材木を使って家を建てた場合、
材木の乾燥に伴い「割れ」や「反り」、「狂い」が生じる事もありました。
現在の材木は、製材工場で乾燥窯に入れられ機械的に乾燥させるため、自然乾燥のような「割れ」等がなくなりました。
しかし、それが現場で雨に濡れたらどうでしょうか?一旦濡れた木材が乾燥に伴い「割れ」等が生じてしまいます。
木材腐朽菌の防止
木でつくった家を長持ちさせるには木材を腐らせないことが大切です。
雨に濡れたままの状態で完成した家は壁の中に湿気が残り、木材腐朽菌、カビ、ダニ、シロアリなどが発生しやすくなります。
木材の腐朽が進行して健全なときの重量に対する重量減少が50%に達すると木材の強度はゼロになるといわれています。
またカビやダニは、住む人の健康にも悪影響を与え、喘息やアトピー性皮膚炎になります。
「雨に濡らさない工法」は建物の耐久性や、実際に生活する皆様の健康への配慮と、
お客様がご購入いただいた材料を大切にする私たちの想いを形にしたものです。
建て方1日目
建て方2日目